さて、これで「第2回少年ライバルコミック大賞」特待生の数は7名となったわけですが、
どんな作品が選ばれているのか、気になっている方も多いと思います。そこで今回は、皆さんの
受賞の決め手は一体なんだったのか? を各作品のあらすじと共に、紹介したいと思います。特待生を目指している方はもちろん、少年ライバルコミック大賞自体を狙う方も、
参考にしてみてください。
まず、12月期特待生、「STORY IN THE FOREST」(田口マサチヨ)は、まだまだ発展途上、読みにくい画面構成など粗いところも目立ちましたが、
描線の綺麗さと、独特な世界観といった強みが評価されて、受賞につながりました。
STORY IN THE FOREST/田口マサチヨ
あらすじ:優秀だが、人付き合いが苦手な魔物ハンター・ミストは、森で出会った魔物の子・デトと心を通わせるようになる。だが、ハンターと魔物はしょせん相容れぬ立場で……。
1月期特待生「ハルジオン」(山本貴坏)は、
非常に見やすく、丁寧な絵が評価されての受賞。ただ、ストーリーが平坦な印象も。画面が少し白すぎる、という声もありました。
ハルジオン/山本貴坏
あらすじ:ときおり町を襲う魔物から町を守る少女・シオン。彼女の前に、都会からやってきた少年・ルーンが現れる。彼は町を襲う魔物と、シオン、彼女の弟・ピノの秘密の関係に気づく。
3月期特待生「とり頭がやってきた」(笠木遊海)は、
不思議な鳥キャラによる独特の動物ギャグに天与の才を感じる、何より笑える、と受賞しました。ただし人間キャラの表情が不足しているなど、技術力不足の絵には課題アリとされました。
とり頭がやって来た!/笠木遊海
あらすじ:ひきこもりの少年・光の母が、突然再婚。相手はなんと頭が鳥の、鳥人間だった。働きもせず、毎日家にいる義父のせいで、光のひきこもりライフはめちゃめちゃに!
同じく3月期特待生「サンタさんと黒須君」(高村比呂太)、画力不足は否めません。しかし
ギャグの面白さもさることながら、物語の構成力が評価されて受賞しました。
サンタさんと黒須君/高村比呂太
あらすじ:メンドくさい年頃(中2)の黒須くんは、クリスマスイブの夜道、自らをサンタと名乗る老人に出会う。不思議な術を使うサンタさんと、黒須くんの聖夜の奇跡(!?)が始まる!
今回受賞、「鬼ですよいえいえ翔ですよ」(保志レンジ)は、
丁寧に描き込まれた画力の高さが評価されて受賞。ただし、ストーリーに深みが足りないとの声も。
鬼ですよいえいえ翔ですよ/保志レンジ
あらすじ:少年・翔のもとに突然現れた鬼の夜叉姫。翔と彼女とは、前世で恋人同士だったという。平和だった翔の生活は、ちょっとエッチな夜叉姫のせいでめちゃくちゃに!
「只今予言実行中」(片桐了)は
ストーリーセンスと、少年誌らしい読みやすい構成が素晴らしい、ということで受賞。画力と、決め台詞などのハッタリの不足が課題点として挙げられていました。
只今予言実行中/片桐了
あらすじ:少しも予言が当たらない予言者・ラトフに、少女・直が恋の相談にやってくる。彼女に対しラトフは、「君はオレのコトが好きになる」と予言をしてしまうが……!?
「ザ・ワールド」(左藤圭右)は、ストーリーが未整理で長く、わかりにくいところはあったものの、
素直でとにかく楽しそうな読み味が評価されての受賞となりました。
ザ・ワールド/左藤圭右
あらすじ:虫の力を持った人間「インセクター」の活躍する世界。旅をする少女・キャロルは訪れた町で、自らの持つ、虫の力を秘めた「蟲玉」をめぐる騒動に巻き込まれてしまう。
いかがだったでしょうか。ジャンルや特徴は様々ですが、
共通点は「キラリと光る自分の武器」を持っているということ。欠点はあっても、一方でずばぬけて良いところもある人が、特待生に選ばれています。特待生を目指す方(もちろん「コミック大賞」に応募を考えている方も)
自分の得意なものは何なのか、自分だけの持ち味は何なのか、を考えて描いてみてください。